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日記:2004 Sep.
2004 9/30 とりあえず生きて迎えることのできた誕生日。
8月あたりから結構キツイスケジュールで動いていたので、
死にはせずとも、ダウンしてたりするかもと思っていたけど、
以前、ホントに入院したときに比べれば、
ちょっとは楽だったかもしれない。

公私共々付きあいのあるクライアントから、
急ぎの仕事が入ったので、皮肉交じりの冗談で
「素敵な誕生プレゼントありがとう」なんて言ってみた。

なにげに読者の方からプレゼントを貰うことは多いのですが、
朝方、宅配便で大層な誕生プレゼントが届いて驚きました。
いくら商業活動での表現を始めたとはいえ、
駆け出しのエロ漫画家としては、ここまでしてもらうのは
すこしばかり分を越えてしまっています。
以前、お礼をしたいと申し出たところ、
良い作品を描き続けることがお礼ですと言われてしまいました。
もっともではあるものの、お礼としては姑息的ではない一番大変な方法。

もちろん、ファンレターや贈り物をくれる人にとどまらず、
ボクの作品を楽しんでくれている読者がいてくれることは
ホントウに嬉しい。
ボク自身は、自分が読みたいと思えるものを描いて、
それに共感して楽しんでくれる読者がいてくれたら、
それで十分かな?程度の気持ちで描いているので、
こうやって読者の方からの反応を貰ったりするときは、
ホントウに今のスタンスのままでいいのか悩んでしまったりもします。
ただ、足りない頭で無理に読者に迎合しようとしても裏目に出そうなので、
結局スタンスは変えない方がよさそうだという結論に行き着いちゃう。
それに「こうすりゃ消費者は喜ぶんだろ?」的なモノづくりは
はなからキライなので、そういうスタンスにはなれるわけもないみたいです。

他にもいろんな方から誕生祝いのメッセージを頂きました。
誕生日由来のPNにしている手前、
常に誕生祝いを強要しているかのようでもあって、
どうかなあと思うのですが、
やはり祝って貰えるのはうれしいですね。

夜、昨日飯田橋に乗り捨てたバイクを回収しにいき
その足で池袋でカミさんと合流してショッピング。
誕生祝いにホーキンスのウォーキングシューズを買ってもらった。
軽くて歩きやすそう。

2004 9/29 昼前に打ちあわせをすませたあと、
次作の漫画の為の取材をしようと思ったら、
思いもしない仕事がトラブったようなので、待機の為急遽帰宅。
予報になかった雨が急に降ってきたのでバイクを飯田橋に乗り捨てた。
その後もイレギュラー続発で、予定が狂いまくり。

「ちょっとこれ、すぐにやっといてくれる?」
といったカンジの仕事は相変わらず多くて、まるで予定が決まらない。
こういう超ショートスパンの合間を縫うように
ミドルスパンの仕事のノルマをすこしづつ進めているものの、
やはり犠牲になるのはロングスパンの仕事。
ロングスパンの仕事というのは、
単純に必要な期日が遠いというだけではないんです。
制作側が腰を据えて取り組めるようにと、
営業側がゆとりをもったスケジュールをきちんと組んでくれているからこそ
成立するロングスパンなのだ。
だから、こういうロングスパンの仕事こそ誠意を持って取り組みたいので、
誠意の足りないショートスパンで動かされる仕事の犠牲に
なってしまっているこの現状は、いかんともしがたいと思う。

確かに一つの仕事の進行において、
どうしても細かく動かなくてはならない時期というのは、
どの仕事でもあることだが、最初から最後まで細かいのは
破綻の原因にもなるので、控えていただきたいものだ。
自分の動かしてる仕事さえ思うように進めば、
よその会社の仕事がどうなろうと
知ったこっちゃないっていうつもりなら、
ホントにいざ破綻しそうになったら、
そういう会社の優先順位から下げてやろうと思う。
破綻の責任は負わされるだろうけど、
誠意ある対応をしてくれている会社に迷惑かけるより、
なんぼかマシだ。

そんなこんなで、ネームには手がかかっていない。
漫画は典型的なロングスパンだから、副業だからという理由以前に
後回しにされがちでマズイのだ。

夜、誘われていた夕飯に遅刻して参加。
焼肉屋でたらふく肉を食ってしまったので、消化のため歩いて帰ってきた。
帰り道、もう日付が変わっているというにもかかわらず
仕事の電話がかかってくる。
昨日のクライアントからの別件の用事だった。
ホントウに毎日ご苦労様です。

2004 9/28 本業のアシスタントは、
一応従業員扱いではあるが自宅勤務にしてある。
しかし、プロユースのプリンタ等の機器はウチにしかないので、
プリントアウトはボクがやらざるを得ない。
アシスタントに任せている仕事が修羅場になっているときは、
プリントアウトの為、自分もそれなりに待機拘束になってしまう。
この部分は今後の作業フロー改善のテーマの一つになるな。

昨日、入院させていたバイクが治ったとの報告があったので、
雨があがった今日引き取りに行った。
引き取って帰りしな、いきなりエンスト。
あれ?
と思ったらガソリンが入ってませんでした…。
とはいえ、まだあまり調子はよくないようだ。
しばらくは、だましだまし乗ることにしよう。

結局、アシスタントの方の修羅場は翌2時までつづき、
ウチの向かいのアシスタント宅に出力紙を持っていったら、
疲れた顔のクライアントが煙草をふかしていた。
ご苦労様です。

明日は、やっかいな仕事の打ち合わせがある。
なんかイヤな予感がするんで、当たらないといいな。

2004 9/27 思った通り、忙しかった。
ひとまずレスポンスを待っていた仕事のケリがついてから
すこしだけ横になったが、電話が多かったので
眠ることはできなかった。

打ちあわせに行ったり、
アシスタントが抱えてる仕事のフォローをしたり、
最終的に処理した仕事が10件という慌ただしい1日になった。

この慌ただしい中、緊急で呼び出されて出向いた打ちあわせは、
行ってみたら、たったの一言で終る打ち合わせだった。

電話かメールですんだじゃん…。

このまま帰るのも釈然としないなあと思い、
その近所のクライアントに電話をしてみると、
ちょうど呼び出そうと思っていたところだったらしい。
グッドタイミング!
打ち合わせの内容は、それほど大きなものではなかったが、
一件前の打ちあわせに比べればだいぶマシだった。

そこの担当さんには漫画を描いてることとPNはばれていたけど、
HPだけは知られていなかった。
でも、今日ついに「HP見つけたよ」と言われた。
まあ、PNばれてれば、見つかるのは時間の問題だったわけだ。

その担当さんはその会社では珍しくいい仕事してくれるんで
彼についての愚痴は一切書いたことなかったから、ひとまずセーフ。
確かに、彼が原因ではないそこの会社の愚痴は結構してるんで、
とりあえず、それは気づいてもオフレコでお願いしたいところ。

カミングアウトしてるクライアントの数人は、仕事がトラブルたびに、
ボクがどう愚痴るだろうって興味津々で見に来るみたい。
まあ、運命共同体で同じトラブルに巻き込まれてるから、
どう愚痴るかは、そりゃ興味あるよね。

ただ、日記に書くことが仕事の愚痴と漫画の苦悩だけっていうのは
よくよく考えると恐ろしくつまらないな。
もうちょっと面白い日記が書けるようにしたいものだ。

ホントウは、そろそろ次の作品のネームを始めていないとマズイが、
まだ取り掛かれていない。
たったの10pとはいえ、ネームに時間のかかる自分としては、
その10pはとてもでかい。

珍しくストーリー先行でキャラを作っていなかったので、
まずはキャラ出しから。
描くからには、とことん楽しもう。

2004 9/26 明日の締め切りの仕事は、残すところ1つになった。
ただリピートで随分続いてきていたので、
そろそろネタ切れになりつつある仕事。
家に居てもアイデアが出ないので、仕事に関連したショップ巡り。
ついでに画材店に寄り携帯用のミニクロッキー帳を新調。
出先で観察したものを、その場で書き留めないと覚えてられないから、
クロッキー帳はとても大事。

普通のクロッキー帳も買ったが、
無印良品の「文庫本型ノート」が面白いと思い、これも購入。
普通の小説文庫本そっくりだけど、表紙も中身も何も印刷されてない。
罫線すら入っていないので、クロッキー帳がわりになるし
携帯にも最適。

今日やる仕事の為の取材だったのだが、途中結構脱線して
いろんなものを観察して帰ってくる。

大きな仕事なので、もうちょっと早く帰ってくればよかった。
いつもなら5時間くらいあれば終る仕事だったが、
今回は例外的なファクターもあったし、
つい仕事を楽しんでしまったので、いろいろ試しているウチに
8時間くらいかけてしまい、夜が明けてしまった。

先週末に終らせておいた仕事のレスポンスがあるはずなので、
ヘタに夜が明けてからの仮眠は危険。
先日同様のポカをやらかすのは避けたいので、
やむをえず徹夜コースとなる。

2004 9/25 夕べはきちんと寝れた。
しかし、今度は眠気がとれない。
眠れなかったり、眠くて仕方なかったり…要するに睡眠障害。
素人知識だと、交感神経と副交感神経のバランスが悪いということで、
そのバランスを保ってるのが自律神経らしいから、
つまりは自律神経失調ということかな。

なんにしろ眠いとも言ってられないので、
単行本作業で保留していた、週明け締め切りの
大きな仕事のウチの一つを始める。
あまり楽しくないのは、先方の要望通りに作っているから。
それも、おそろしく悪趣味な要望に沿わなくてはならない…。
こういうときは、後ろから覗くカミさんも
ボクが不本意なものを作っていることを理解するらしい。
これが本意だと思われるのは辛いから助かる。

本業においても、見栄えのするものはあまり作らない方だが、
少なくとも悪趣味なものは絶対作らないというのだけが自負だから、
その部分を覆されると痛い。

夜半、今日までのノルマにしていた分の本業が終る。
実はちょっとこのノルマには自信が無かったので、嬉しい。
ノルマ達成と同時に煙草が尽きたので買いに行くと
突然の雨に見舞われる。
また、うまいことそういうタイミングで
ダーツバーの前だったりするもんだから、ちょいと雨宿り。
1杯だけ飲んで様子をみたが、どうにも止みそうにないので、
仕方なく濡れて帰ることにした。

家について一息ついたら、雨は止んでいた。

2004 9/24 明け方、布団には入ったものの結局寝つけず、
やむを得ず作業を再開した。
しかし本業も漫画もイマイチ調子が上がらないので、
散歩がてら久しぶりにあった通販依頼の為に郵便局に出かけた。
散歩すら気が向かなかったのか、まっすぐ帰ってきてしまう。
微妙に疲弊気味。
精神的にも肉体的にも、どうにも疲れがたまってきている。
上手に休息・発散をしていきたいが、
リフレッシュのアイデアが出ないので、そのまま仕事を続ける。
ベストなのは睡眠をとることだな。
眠くなったら、きちんと寝よう。

2004 9/23 本業と平行の単行本作業は相変わらず。
漫画を書き下ろすわけではないのに、時間がかかっているな。
祝日で電話もなく、カミさんも出かけていたので
もくもくと仕事を進めていた。
疲れがたまったせいで、逆に不眠症になっているっぽい。
よくない傾向だ。

2004 9/22 今日は本業が忙しく、また昨日同様に待機も長いはずだった。
しかし、夕方には待機が解けてしまい、
作業もアプローバル待ちになり、継続不能になった。
待機がてら昨日の口絵にペン挿れを終らせたので、
待機が解けると同時に本業の取材がてら外にでる。
平日の昼間とは言え、長期休暇中の友人数名が
池袋のカラオケにこもっていたので、
挨拶がてら、ちょいとあがりこんで声を張り上げて発散。
戻ってからやった口絵の塗り作業は他のしがらみを一切忘れて
気持ち良く進めることができた。

2004 9/21 本業は主に待機時間の方が長かった1日。
お陰で、単行本作業に時間を使えた。
待機でどこにも行けない分、集中できるという寸法だった。
昨日までの焦りが抜けきってなかったので、リハビリがてら
あえて単行本作業であることを考えないように落書き。
家で待機してるのがイヤになったので、
夕方、すぐ戻れる近所のファミレスにカミさんを連れていき、
そこでアイデアスケッチをする。
その中から口絵のカラーイラストの構図を決定しよう思った。

ひとつ気に入ったのが描けたので、クリンナップするが、
デッサンがなかなか整わずに苦戦する。
中途半端に情報を整理してしまうと、
デッサン狂いが目立つものだ…。

RZ50の故障から1週間が過ぎていたが、
あまり放ったらかしにもできないので、
入院させることにした。
故障の原因はタンク内の錆がキャブに流れ込んだことらしい。
タンクの錆とリ、フュエルキャップの交換、キャブのオーバーホール。
その他もろもろで、結構な額面になりそうだ。

2004 9/20 朝から活動を開始するも、頭痛がひどくてはかどらなかった。
今日は連休明け締め切りの本業をメインでやっていた。
先に単行本の表紙まわりをやっておいてよかった。
こんな頭痛では、単調労働以外はとてもできそうにない。

しかし、明日からはまた残りの単行本作業を続けなくてはならないので、
体調を早く取り戻したいところ。

夜中に煙草を買いに出かけたら、
すれ違った近所のダーツバーのマスターに挨拶される。
そういや最近ご無沙汰だったな。

今週は、比較的待機拘束の仕事が多いので、
時間を上手くつかえば単行本作業は進むだろう……。
って、例によって予定通りにはいかないんだろうな。
覚悟くらいしておこう。

ついに単行本が出るとはいえ、
まだまだプロとしては半人前以下で反省すべきことが多い。
プロだったら、できて当たり前、やって当たり前、知ってて当たり前
考えてて当たり前というより、考えすらしないくらい当たり前という
そういったこと全てが未だに新鮮で、
できるようになったり、やってみたり、知ったりする度に
今までを反省しつつも、少しづつ成長している自分に感動してしまう。

自分のウリになってるらしい部分というのが、
どうにも自分で自負できるような、目に見えて分かり易いものじゃないため、
そこをどうやったら伸ばせるのかも分かりづらい。
分かり易いところを伸ばすコトも大変だけど、鍛練方法が分かるだけマシかも。
鍛練方法の分かりにくい部分というのは、ちょっとやっかいだなあ。

2004 9/19 ほとんど寝ずにサンクリ参加。
徹夜だというのに、ペーパーすらなしというのは久しぶり。
在庫があると聞いていたはずの「しゅくだいがおわらない」も
すでに在庫がなくなってしまったようで、
売れるものは先日のコピー誌再録本とTシャツだけだった。
そんなわけで、まったりとしたイベント。

どちらかと言えば、読者や友人との交流のためといった具合。
それと、会場から鋭気を得るためかな。
まだ、漫画をちゃんと描かなかったころは、
イベントから帰って来るたびに「よーし、ボクも描くぞー!」なんて
意気込んでいたけど、それがあまり持続しなかった。
その意気込みをどうやって持続させるか。
それが最近、少しづつ分かってきた気がする。

アンキーオ・ソン・ピットーレ!

サンクリの後、メシを食いがてら
アシスタントをしてくれている友人と、漫画談義やら反省会やら。
どうやったら、こだわりを良いカタチに昇華できるのかを
いろいろ考えることができた。
まずは小手先よりもイマジネーションの方を鍛えないとな…
という考えに変わりはないけれど、
イベントで感じた「やっぱり自分はあんまり上手くないよな…」という
反省点もあるので、技術もきちんとつけなくては…とも思った。
精神面も技術面もバランスよく向上していくのがベストだろうから、
あまり偏らないように、着実にステップアップしていきたい。
上達することは、それ自体が目的じゃなくて、
あくまで、よりよい作品づくりのための過程でしかないので、
微妙な部分だけど、そこだけは今後も間違わないようにしたい。

2004 9/18 週明け締め切りの本業が大きく、単行本作業も予定を押していて、
どちらもプライオリティが高く、優劣つけられなかったが、
今日は主に表紙や裏表紙を描いたり塗ったりしていた。

主線が終って、マスキング作業を依頼している間に本業。
昨日の一件でテンションは最低だったが、すぐに気を持ち直し
思ったよりは、はかどった。
この調子なら、明日のサンクリの参加も可能そうだ。

夜半にマスキングが上がってきたので、
明け方まで表紙を塗っていた。

2004 9/17 結局、明け方まで起きていたので、昼間に仮眠。
しかし寝ついたと同時に仕事の電話があり、
対応したが、寝ぼけていたせいでミスをやらかす。

反省と自責の念で、すっかり目が覚め
仮眠そこそこに活動を開始するが、
自責の念があるためテンションは低く、悪循環だった。

そこのクライアントは普段やたらと外部スタッフを
アポイント無しに長時間拘束したがるので、安全の為
事前に「この日は何もありませんよね?」と確認しておいてあり、
今日は、本来ならその何もないハズの日だった。
とはいえ迷惑をかけたのは事実なので、
その点に関してはいたく反省していたのだが、
このミスを叩くメールが届いて、気が変わる。

そのメールの文脈は、一見、高圧的に正論を述べているようだったが
かなりツッコミどころ満載だったので、あまりに呆れてしまい
せっかくの反省もどこかに飛んでいきそうなイキオイだった。
まあ、彼の発言はともかくとして、自分の反省はちゃんと活かそう。

すでに誰かが破綻させかけたものに、うっかりとどめを指して
その破綻の全責任を押し付けられるっていうのは、既にジンクスだな。
これについても反省しよう。
たとえ破綻の引き金を引いてしまったとしても、
よりによって、その原因を作った人に責められるっていうのは、
ちょっとやりきれないしね。

要するに、地雷を踏みやすい体質なんだよなあ…。

2004 9/16 スケジュールをかなり押してしまったが、
単行本作業を本格的にスタートさせる。
表紙案を提出して、返事が戻るまで本業をしつつ
それ以外のページをどう使うか、今更ながら考える。
アイデアはいろいろあったはずだけど、
いざとなると、どう使ったものか悩むものだ。
使える時間とも相談しなくてはならないから
気合でなんとかできるかもしれない…というようなものは
今回は敢えて避けよう。

単行本は雑誌掲載と違って、発売日が決まってしまった以上
書店や問屋さんなどのビジネスをも巻き込んでしまうので
締め切りを延ばすわけにはいかないのだ。
もちろん、雑誌掲載だって落としちゃいけないけどね。

4案出した表紙案を元に、
編集部で表紙の方向性が決まったので、早速作画に入る。

本業も大きな仕事が詰まっていたり、
単行本作業も慌ただしかったりで、張りつめていたせいか
寝るべき時間に眠くならず、やむを得ず散歩にでかけリフレッシュ。
すこしづつ秋めいてきた明け方の町はとてもすがすがしかった。

2004 9/15 「ちゃっちゃと本業終らすぞー!」
仕事の本数は多いのだが、ここ数日で手をかけられる仕事となると
それほどの量がないことがわかったので、気合をいれて巻きに入ってみる。

あわよくば、今日には表紙を始められるかもというもくろみがあったのだが、
結局表紙に取りかかったのは翌未明になってからだった。
それでも手元の仕事を一時的になくせたのは収穫。

これで明日、明後日、どこの仕事も動かないでいてくれれば御の字なんだが…。

単行本作業は言わずもがな、本業もやりがいのある仕事で、
どっちをやっていても楽しい。

よく「勝ち負けとか好きじゃない」なんて甘えたことをぬかしてるけど、
こうやって、楽しいことだけやって食っていける環境を守るためには
負けないようにはしないとイケナイのもまた事実。
好きなように頑張った結果に自動的に「勝ち」がついてくればいいんだけどね…。

そういう意味で言えば、漫画に関しては勝ち負けを意識しないで済む。
一昔間ならいざしらず、今はインターネットやら同人委託書店やらの普及で
商業誌じゃなくても不特定多数に見て貰える環境は充実しているからね。
ボクにとっては、自由に描けて、少しでも多くの人に見て貰えること。
それだけで十分だから、商業である必要性はあまりない。
ただ、この商業というより多くの人に見て貰えるフィールドに
せっかく立たせて貰えてるのだから、できるかぎりの事はしたい思う。

商業漫画という発表の場を貰っておきながらも兼業でやってるのは、
本業にやりがいを感じているからというのが、もちろん一番の理由だけれど、
作家としての地位を守ろうとか、収入を確保しようとか、
専業であれば考えなくてはならないそういったことを
考えないで純粋に漫画を楽しみたいから。という理由も大きい。
兼業でやっていくことは、物理的な無理だったり、切り替えの難しさだったり
厳しいこともそれなりには多いけれど、
実際、ボクは専業作家さんの苦悩の半分もしらないで
楽をさせてもらっているのだと思う。

これだけ楽をさせてもらっていつつも、精神的に揺れることは多いんだから、
専業でやったら身が持たないだろうな。
ホントに世の専業プロ作家さんをあらためて尊敬しなおした。

2004 9/14 ということで、今日もまた打ちあわせ。
例の大口の仕事だが、カンプを持ち込んでの2度目の打ち合わせは
ものの分かる担当が増えたお陰で手ごたえがあった。
先方のビジョンをベースに発展させたアイデアをぶつけて
さらにそれについて意見をぶつけ合いながら
アイデアを昇華させていくといった楽しい打ち合わせになった。

あまりに楽しいと、つい忘れてしまうことがある。
作業をするのは自分だということだ。
いいものを作りたいと思うなら避けて通るべきではないんだろうけど、
手数を増やして自分の首を絞めてしまうようなアイデアばかり出しすぎた。

まずったな。

単行本作業にちょっと暗雲が立ちこめてきた。
まあ、できないと思っちゃったら、できるものもできなくなる。
なんとかなると思っていよう。

「自分、天才じゃん?なんとかしちゃえるっしょ?」
なんて自己暗示をかけてみる。
自分に騙されてみよう。
我に返っちゃだめ。

今日の打ち合わせは2件あったのだが、
2件目の前に調べモノで本屋に寄ったせいで時間を忘れて遅刻した。
本屋で時間を潰すのはとても危険だ。

2004 9/13 打ちあわせに出かけたら、行きがけにバイクが故障。
やむを得ず乗り捨ててタクシーを拾った。

慌てて行ったわりには、まだ先方では原稿がそろってなかった。
明日でもよかったんなら、明日は明日でそこの近所で打ちあわせがあったから
まとめてできたのになあ…。

とりあえず帰ってきてからは、先日騙されて貰ってしまった新規の仕事。
騙されたとはいえ、大口の仕事だったで断るにはもったいなさすぎた。
ただ、そういう仕事なら尚更、腰を据えて取り組みたいのもまた事実。
こんな慌ただしい状況下で、
ぎりぎりやっつけ仕事になるかならないかの状態ではやりたくなかったかな。

大きな仕事は他にも後が詰まってるけど、
ひとまず目先の締め切りをなんとかして、当面は単行本作業に集中したい。
そんなことばかり考えてしまうと本業の集中力がとぎれるんで、
なるべく考えないようにしつつ、尚且つやっつけにならない程度には急いで
単行本作業の為の時間を捻出しよう。

なんだかんだで、あんだけヤバイと思ってた最終話の締め切りも守れたし。
単行本作業の方もなんとかなるだろう。

2004 9/12 仕事はほぼ予定通り進んでいるが、できればもうちょっと巻いていきたい。
その分のペースアップを図ろうと一念発起したら、エンスト。
急に具合が悪くなり、昼寝をしてしまったのでプラマイゼロ。

夕方、地元の神社の祭りに行く。
この祭りはとても楽しみにしていたので、予定に組み込み済み。
なんにしても、すごい大盛況な上に客層の4割近くが十代なので
去年も言い張ったが、ちょっとした取材でもあるから欠かせない。
時代は変わっても根本はあまり昔と変わっていない彼らの
しぐさや会話などから若いエキスをチュウチュウ吸いました。

これを作品に反映できればいいなあと…いや、反映しなくては!

どんなにあがいたって、彼らの歳に戻ることはできないから
そんな絶対に叶うことのない自分の回帰願望を疑似的にでも叶えるために
漫画を描いているという側面もあるんだろうね。
漫画を描くことで、読む以上にいろいろな人生を追体験することができる。
漫画を描くことの最大の面白さはココかもしれない。

単行本作業が終ったら、ついに吉澤達とはお別れか…。
さみしくもあるけど、また別の人生を楽しむために次も頑張ろう。
連載は大変だったけど、キャラクターたちと長くつきあう楽しさを
知ってしまったので、これはなかなか抜け出せそうにない。
いいプロットができたら、また連載をもたせてもらえたらいいなと思う。
描いてる最中は、つらくもあるんだけどねえ…。

まあ、商業でなくても漫画は描けるから、
描きたいことがなくなるまでは描き続けるだろうな。

2004 9/11 しばらくの疲れがたまっていたのか、ちょっと長めに寝た。
寝ついた時間を忘れていたので、
起きたときに夕方なのか早朝なのか判断がつかなかったが
もし夕方だったら、20時間近く寝ていたことになる。
さすがにそれはなかった。

早朝で、急を要する仕事もなかったので、
溜まっていたメールの返事や掲示板のレス、
日記などをつけてからマイペースに仕事を始めた。
きちんと寝て、明け方から仕事をするというのは気持ちがいい。
普段からこうあるべきだなあと思う。

夕方、打ちあわせがあったので、
ついでにコピー用紙やらの買いだしやらで池袋を散歩。
公私ともに充実した一日。

寝る時間は毎日違っていて、
24時間ではない周期で生活しているものの
意外と早朝から動き出すということが少ない。
日が昇った前後に起きるというのは気持ちがよいのだと再認識。

2004 9/10 本業の方にかまけすぎていると、単行本作業のための締め切りが
どんどん近づいてくる。
せっかくの初単行本だから、できれば腰を据えてとりくみたいのだが、
そうは問屋が卸してくれないようだ。

いつもみたいに、あれもやってこれもやってではなく、
手元の本業を一時的になくせてしまうようにしようかと思ったが、
さすがにショートスパンの仕事を複数かかえていると
ゼロにするのは不可能みたいだ。
結局、いかに合間の時間で集中するかを考えたほうがいいみたい。

漫画をやっていると、止めている本業が気になってしょうがないし、
本業をやっていると、漫画のコトを考えたくなって落ち着かない。
これの繰り返しをどうやってなくすかは、最大の課題。

少なくとも、今手元にある企画やデザイン初校などの
「考え仕事」にあたるものを全て終らせておかないと、
単行本作業に集中できそうにないから、これだけは早く終らせよう。

午前中に、ついに待ち望んでいたNFLの開幕試合があった。
しょっぱなからすごい好カードだとは思っていたが、
かなりいい試合だったようだ。
仕事をしつつだったので、所々しかみていないのだが、
美味しいところは結構見れたのでラッキーだった。

今年も熱いシーズンになりそう。

2004 9/9 いつも思うことだが、人を使うというのはホントにむずかしい。
特に忙しいときなら尚更、人を使うスキルが要求されるものだ。

使う相手の作業習熟度や知識を、いちいち確認しないで済むようにと、
ついつい理屈を割愛して、作業手順だけを伝えてしまうことが多い。
僕自身としては、思いつくかぎりもっとも効率的で
シンプルな方法論を提示しているつもりだから、
それを、そのとおりにやってもらえずに問題が起きたときには

「言ったとおりの手順でやってくれればいいだけなのに…」

と言いたくもなるのだが、理屈の部分を割愛しているせいで、
かえって現場に混乱を招いてしまうようだ。

言われた通りにやらない人にも問題があるかもしれないけど、
それをしにくくするマネジメントをしている側に大きな問題がある。
きちんと理屈は説明すべきだし、使う相手の習熟度や知識の確認は
どんなに忙しくても省いてはならないのだ。
そして、使う側も使われる側も、お互いの伝達内容に不明瞭な点があれば
曖昧に解釈したことにせず、逐一聞き直すことも大事だ。
忙しいときほど、そういうことをおざなりにして
かえって問題を大きくさせてしまうことが少なくないので、
気をつけたいところだ。

2004 9/8 新規の仕事が入った。
本来は単行本作業が終るまでは、新規の仕事を受けないハズだったが、
ちょっと騙された。
継続の仕事だから、引き受けてくれというので行ったのに、
貰った仕事はどう考えても新規。
もっとも仕事が来るのはいいことなんだが、
このままでは破綻が近い。
本当に仕事を断ることも覚えないと、いつかとりかえしがつかなくなる。

2004 9/7 明日にはいろいろ収束させなきゃならないことが沢山あるんだが、
そんなときに限って打ち合わせが多く入る。

ご大層に打ちあわせなんぞしてみたところで、
どうでもよい仕事だったりすると、がっかりする。

ウチの玄関先すぐにある自動販売機が故障していた。
ジンクスで自動販売機のバグに出会う確率の多い自分としても
初めてのバグケースだった。
表示は100円なのに、100円玉入れてジュースを買うと
何故か、おつり口から70円出てくるのだ。
30円で買えた計算だ。
しかし、500玉円入れると、釣り銭は370円。
今度は130円もしたことになる。

ムチャクチャだ

面白かったんで、数本30円で購入して
アシスタントに差し入れした。
こういうのって犯罪になるのかしら?

忙しさに参ってテンパりそうだったので、こういうイベントは
ちょっと助かったりする。

2004 9/6 こまったことに、本業のイラストが描けない。
時間がないとかじゃなくて、イラストそのものが描けない。
漫画しか描けなくなってるみたいだ。

本業モードのせいで漫画が描けなくなったことは多いけど
逆は初めてだった。
案の定、苦肉の策で作ったものは全ボツをくらった。
全ボツになるだろうと分かりながら15枚描く作業はちょっと辛かった。
ちょっとずるいけど、これで多少時間稼ぎは出来た。
漫画が終るまで引き伸ばせるといいのだが…。

2004 9/5 ひたすら仕事。
最近はようやく漫画も仕事だと思えるようになってきた。

でも、遊びのつもりくらいが楽しい。

子供の心と大人の責任感を兼ね備えた人間になりたいと思う。
遊ぶように仕事をしたい。

2004 9/4 かなり漫画よりのテンションになっているせいで、
本業の方がノらなくてマズイ。
ひたすらペン挿れしたり、戻ってきた原稿に色を塗ったり。

ペンダコはいつものことだが、
痩せたせいで臀部の肉がなくなって
長時間座ってると座骨に圧迫された大臀筋が痛い。

2004 9/3 とにかくペン挿れして、アシスタントに渡したり
本業を少し進めたりとおおわらわ。
気がつくと一日がすぎていて、何も思い出せない。

2004 9/2 一応順調だけど、ちょっとコンを詰めすぎたので疲労が溜まってきた。
歳はとりたくないもんだ。

今日も本業の打ち合わせが一件あった。
同時進行の本業を、どう挟んでいくかが課題。
ここしばらくは漫画最優先で動いていて、結構のってきてるから
せっかくのモチベーションをあまり崩したくない。

スランプは相変わらずで、無駄に時間がかかるのは治ってないのだが、
絵を描くこと自体はとても楽しい。

2004 9/1 ペン挿れは順調、同時進行で塗りも順調。
かなりタイトロープなカンジだが、このペースならギリギリなんとか…。
本業のイレギュラーや体調悪化が起きないようにしたい。
明日には、別の作家さんの手伝いが終ったモノクロアシスタントを呼ぼう。

本業の打ちあわせがあったが、さしせまってピンチというわけではなさそう。


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